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清水エスパルスFWチョンテセのSNSでの審判批判は懲罰の対象になるか

清水エスパルスFWチョンテセのSNSでの審判批判は懲罰の対象になるか

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清水エスパルスFWチョンテセのSNSでの審判批判は懲罰の対象になるか

Football:
これまでも何度かツイッターなどで審判批判を繰り返してきた清水エスパルスのチョンテセですが、先日の湘南ベルマーレ対川崎フロンターレの試合後に審判の判定に対してスポーツマンらしからぬ非難、抗議を自身のツイッターで投稿していました。





この投稿を見たサッカーファンは、現役のプロ選手が言っていることもあってかチョンテセの意見に賛同し、この判定に対して抗議の投稿をしたうえに、チョンテセと同じように審判に対してレベルが低いなどと非難しています。


ではチョンテセがツイッター上で「完全に入ってた」と審判を非難した場面はどういう状況だったのかというと





このヘディングシュートがゴールラインを割っていたのではないかと言ってるのだと思われます。ちなみにゴールというのはボール全体が「完全に」入った状態になってゴールです。少しでもボールがライン上に残っていればゴールにはなりません。ではもう少しスローで見てみると





斜めからの映像しかないので100%正確なことは言えないわけですが、これに関してはほぼほぼゴールラインは割ってないと断言できます。

プレミアリーグなどではすでにゴールラインテクノロジーが導入され機械的にゴールラインを超えたのかどうかが判定されています。そういった場面を何度も目撃しテレビからの映像でこれくらいなら入ってるとか入ってないというのを感覚的にわかるようになってきたんですが、この場面は斜めからの映像でも入ってるようには見えないですね。





これは自分の観測方法ですが、こういうときはまずGKの立っている場所を見ます。上の画像が一番ボールがゴールに対して近づいてる瞬間です。このときGKはゴールラインの真上にポジションを取っていますね。そしてここから前にボールを跳ね返しています。

これでゴールになる状況はGKがボール1個分のけ反るとかでもしないかぎりあり得ません。ボールの直径はだいたい22cmくらいなんですが、GKがゴールの中にそれくらい入ってて跳ね返したというのであれば微妙な判定となるわけですが、ライン上に立って前に跳ね返してるわけで、斜めからぱっと見ただけでもラインは割ってないだろうなという予測ができます。

これに対して現役のプロ選手が自身とは現在関係の無い試合なのに審判の判定を非難し、選手を慰めることで相対的に審判を批判していますね。こういったことをJリーグの選手たちが好き勝手にやりだしたらどうなるのでしょう。それを見たサッカーファン、また一般の方は審判の裁定や地位をどう考えるのか。



ちなみに現役のプロ選手がこのようにSNSやメディアを通して問題発言をしたとき、どのような処罰がくだっているのかというと。


審判批判の本田に罰金5000ドル | ゲキサカ[講談社]

カタール人主審の判定について「まるでバスケットボールのようだった」と、ちょっとした接触ですぐにファウルを取ることに苦言を呈したが、これが審判批判として罰金処分を受けた。

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メディアを通して審判の判定に対して批判をしたことで日本代表の本田圭佑がAFCから罰金処分を受けたことがありました。また、審判批判以外でも世界では結構SNSなどの投稿によって出場停止などの処分を受けるケースがあります。


ファーディナンド、Twitterでの不適切発言で3試合の出場停止に | ゲキサカ[講談社]

 QPRは29日、元イングランド代表DFリオ・ファーディナンドが『Twitter』での発言が原因で3試合の出場停止処分を受けると発表した。

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PSGがオリエを出場停止に、SNSで監督を「同性愛者」と発言 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News

セルジュ・オリエ(Serge Aurier)が、動画共有アプリでローラン・ブラン(Laurent Blanc)監督やチームメートを侮辱する動画を投稿していたことが明らかになり、クラブは14日、同選手をチーム練習から除外し、出場停止処分を科した。

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バロテッリは1試合の出場停止…SNSの投稿内容でFAが処分 | サッカーキング

FA(イングランドサッカー協会)は18日、リヴァプール所属のイタリア代表FWマリオ・バロテッリに、1試合の出場停止処分を科したことを公式HPで明らかにした。

 バロテッリは先日、自身のインスタグラムで「人種差別者になるな」などと書かれた画像を掲載。しかし、一部に反ユダヤ主義や人種差別ともとれるコメントが入っていたため、投稿した内容が問題視されていた。

 その後、同選手は差別の意図はなかったとし、自身のツイッターで謝罪したが、FAは1試合の出場停止処分と2万5000ポンド(約465万円)の罰金をバロテッリに科した。

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ではチョンテセのように複数回SNS上で審判批判を繰り返した場合、Jリーグとしてどのように処罰するのでしょうか。もしこういうものを処罰するとなるとJリーグの裁定委員会や規律委員会などが対応することになると思われます。ただこれまでは前例がほとんど無いため、これくらいという基準が不明ですが、JFAの懲罰規定から探してみます。


第5節 その他の違反行為
第33条〔裁定委員会の調査、審議〕

加盟団体、選手等及び仲介人の違反行為のうち、前節に定めるもの(競技及び競技会における違反行為並びに仲介人に関する規則に関連する違反行為)を除くものに対しては、本節の定めるところにより、本協会の裁定委員会又は第3条〔都道府県サッカー協会等における懲罰〕所定の都道府県協会等の規律委員会等が、調査、審議し、懲罰を決定する

第34条〔違反行為〕
加盟団体、選手等及び仲介人が次の各号のいずれかに該当する行為を行った場合には、第4条(第1項第1号及び第2号を除く)の懲罰を科す。

(1) 基本規程又はこれに付随する諸規程に違反したとき
(2) 本協会の指示命令に従わなかったとき
(3) 本協会、加盟団体又は選手等の名誉又は信用を毀損する行為を行ったとき
(4) 本協会又は加盟団体の秩序風紀を乱したとき
(5) 刑罰法規に抵触する行為を行ったとき
(6) 加盟団体又は選手等に対し、その職務に関して不正な利益を供与し、申込み、要求し又は約束したとき
(7) 加盟団体又は選手等が、方法のいかんを問わず、また直接・間接を問わず試合結果に影響を及ぼすおそれのある不正行為に関与した場合
(8) 他者が前項に規定する不正行為に関与したという情報を知りながら、本協会への速やかな報告を怠った場合
(9) 加盟団体又は選手等が、その職務に関して脱税その他不正な経理を行った場合


今回は競技及び競技会には当てはまらないので、処罰するとなればこのその他の違反行為を適用することになると思います。もし、競技中などであれば主審が裁定を下すわけですが、その場合は


警告対象の
(3) 主審、副審の判定に対する非難、抗議等
(4) 主審、副審、他の競技者、その他競技に立ち会っている人々に対する非難

退場対象の
(4) 主審、副審の判定に対する執拗な抗議
(5) 他の競技者、その他の競技に立ち会っている人々に対する侮辱


こういったところに該当するのではないでしょうか。今回は試合中の選手ではないため裁定委員会などで裁くわけですね。では、実際に処罰するとなった場合、選手に対してどういう処分方法があるのかというと


第4条〔懲罰の種類〕
1.選手等に対する懲罰の種類は次のとおりとする。
(1) 警 告
主審が試合中に競技者に対し、競技規則に基づきイエローカードを示す
(2) 退場・退席
主審が試合中に競技者(退場の場合)又は監督その他の関係者(退席の場合)
に対し、試合中にフィールド及びその周辺から立ち去るように命じる
(3) 戒 告
口頭をもって戒める
(4) 譴 責
始末書をとり、将来を戒める
(5) 罰 金
一定の金額を本協会に納付させる
(6) 社会奉仕活動
(7) 没 収
取得した不正な利益を剥奪し、本協会に帰属させる
(8) 賞の返還
賞として獲得した全ての利益(賞金、記念品、トロフィー等)を返還させる
(9) 一定数、一定期間、無期限又は永久的な公式試合の出場停止
一定数、一定期間、無期限又は永久的に、公式試合について、フィールド、ベンチ、ロッカールーム等の区域に立ち入ることを禁止する
(10) 公的職務の一時的、無期限又は永久的な停止・禁止・解任
本協会又は加盟団体における一切の公的職務を一定期間、無期限又は永久的に停止し、禁止し、又は解任する
(11) 一定期間、無期限又は永久的なサッカー関連活動の停止・禁止
サッカーに関する一切の活動を一定期間、無期限又は永久的に停止し又は禁止する
(12) 除 名
本協会の登録を抹消する


この戒告、譴責、罰金、社会奉仕活動などが可能性としてあります。もしくは出場停止など。チョンテセの場合は、これが初めてというわけではなく、SNS上で何度も審判の判定に対して非難を繰り返しています。こういったものが他の選手やJリーグ全体に蔓延する前に、しっかりと基準を設けて駄目なものは駄目と線を引いてほしいと思います。


また、このような場合は選手だけでなく当然として清水エスパルスというクラブの責任も追及されることになりまので、クラブとして所属選手のSNSもしっかり管理して欲しいと思います。


最後に。審判の判定に納得がいかない場合、Jリーグに判定を不服として意見書を当該チームが送るという方法もあります。本当に文句があるのならそういう手順を踏んで抗議すべきであって、プロのサッカー選手が自分と関係の無い試合の判定に口を出すというのはあまりやってほしくはないです。

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