局面を切り取る連載その4:敵陣でのネガティブトランジション

局面を切り取る連載その4:敵陣でのネガティブトランジション

 河童戦術:39ft:
局面を切り取る連載その4:敵陣でのネガティブトランジション

39ft:
『局面を切り取る連載その3:得点を奪う』の続きです。今回は相手の陣地でボールを奪われた直後の動き方です。この「攻撃から守備への切替」のことを「ネガティブトランジション」と言ったりします。まあ攻守切替で大体通じます。これについては一度浦和レッズを例に出してブログを書いたことがありますが、まあ連載ですのでお付き合いいただければ。





こういうボールを失った瞬間にプレッシャーをかけていくというやり方で大事なのは攻撃時のポジショニングだと思っていて、まずその場所に選手がいないとボールに圧力をかけることができません。右サイドにいるはずの選手が中に入っちゃってると、相手のカウンターに蓋をする選手がいないわけですね。というわけで攻撃時のポジショニング大事です。







ここでボールに対してプレッシャーをかけていきます。もしこれがピッチの中央だと両側に逃げ道があるわけですが、サイドで追い込むとタッチラインがあるのでそちらへは逃げれないですね。もし前方にボールを預けられるところがあれば蹴るんでしょうけど、ボールを渡せる場所を見つけられずキープのために一度後ろを向いてしまいます。





柏レイソルはよく組織されていて全選手が役割を理解して動いていますね。もうこの時点で安全にプレスをかわせるコースはほとんど残っていません。アビスパとしてはここで奪われると大ピンチになりますし安全なパスコースも無い状態。ボールを捨てるか厳しい場所でもパスを出すしかないです。





そもそもどうしてこのように切替場面で奪いにいけるかというと、その前の攻撃で相手の陣形が崩れているからです。そのため奪った瞬間その選手が孤立していたりボールの周りに味方が多く集まっているからできるわけですね。よって攻撃してるときからこういう状況になる下地をつくってきているということ。







このときは約8秒でボールを奪い返しました。よく6秒ルールなんて言われてますけど、まあ大体は10秒以内で奪い返せるかどうかだと思います。今回はうまく連動しボールを奪うことに成功しましたが、もちろん失敗することもあります。これは奪えないなと判断したときは一度リトリート(撤退)して守備陣形を整えて迎えうちます。これについては「ビルドアップの阻止」という回で説明すると思います。





これは別の試合の別の場面ですけど、追い込んでいったけど空いてる場所に運ばれたケースですね。このように失敗するとカウンターを受ける危険は多少あるわけです。やるなら徹底して全員でやらないと。やらないなら潔く一度撤退し守備の陣形を整える。中途半端はおすすめしません。

というわけで攻撃から守備への切替についてでした。大事なのは攻撃時のポジショニングと全員の連動。そして意識ですね。シュートを外したりボールを奪われても悔しがってる時間はありません。プレーは連続して続いているのです。そしてボールを奪われた場合、大抵一番近くにいるのは奪われた選手です。よって奪われたからといって立ち止まるのではなく「奪われる→即座にボールにプレッシャーをかける」とプレーを連続させていくことが大事だと思います。

今回の『局面を切り取る連載その4:敵陣でのネガティブトランジション』はここまでです。次回は『局面を切り取る連載その5:自陣でのネガティブトランジション』を予定しています。

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