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局面を切り取る連載その5:敵陣でのビルドアップ阻止

局面を切り取る連載その5:敵陣でのビルドアップ阻止

 河童戦術:39ft:
局面を切り取る連載その5:敵陣でのビルドアップ阻止

39ft:
局面を切り取る連載その4:敵陣でのネガティブトランジション』の続きです。予定では別の話題をここに入れるはずだったのですが、流れ的にこちらを最初に説明させていただきます。


これは『局面を切り取る連載その1:自陣でのビルドアップ』の相手側ってことになりますね。相手が自陣で攻撃の組立をするのに対して、自分たちは敵陣でいかに相手の組立を阻害するのか。という考え方で見ていただければ。





まず見るのは組立の人数と阻止しようとする人数です。この場合は組立側のCB2枚とボランチ1枚の3枚vs阻止側のFW2枚で3:2と考えます。組立側には両サイドにも選手がいますけどそれはまた徐々に。






組立側が左CBにボールを渡すと左サイドの選手がパスを受けれるよう位置取りをします。それに対して阻止側の右サイドハーフがけん制をしますね。組立側がボールを左に動かすと阻止側の選手は全体的に右へ横移動します。理由は位置取りの基準がボールだからです。ボールが動けばそれに合わせて守備陣形も移動する。ということ。また、阻止側が右に移動すると左側には大きなスペースができるので、反対側のサイドの選手は急なサイドチェンジに備えて少し前にポジションをとっています。


それについては上の動画を参考に。






こういう追い込みに関してはとにかくチーム全体で連動することが大事です。前の選手だけ行っても疲れるだけです。行くときは全体で、行かないときも全体で。大事なのはボールに対してけん制し続けること。そしてFWの選手はボールがサイドに運ばれたら中へのパスコースを閉じながら中から外へ追い込んでいきます。この組立で簡単にボールを捨てないチームだと、横にも縦にもパスを出す場所が無くボールにもプレッシャーがかかった場合はGKへ戻します。例えば組立側と阻止側が3対3など同じ人数でも組立側がGKを参加させれば組立側のほうが多くなります。浦和レッズなんかはやってますね。





結局このときは縦にパスを出して組立側がボールを失いました。阻止側とすればこれでOKなわけです。もちろん前で奪えれば大チャンスなわけですけど、目的としては相手に自由を与えずボールを前進させないように阻害して、パスコースを消してボールにプレッシャーをかけて精度の低いパスを奪う。ということができれば上出来ではないでしょうか。









ボールと味方を基準にした守備方法~みたいなのはまた後ほど。









ビルドアップ阻止というのはチームとしての狙いがよく現れる場面です。レイソルのように最終ラインへどんどんプレッシャーをかけて追い込んでいくクラブもあれば、そこは放っておいてその次に対して圧力をかけるチームもあります。

ちなみにレイソルのように全体が連動して前からプレスをかけるってことはレイソルのDFとGKの間にはそれだけ大きなスペースがあるってことです。そこに足の速いFWがいて放り込まれたら即GKと1対1なんてこともあり得るわけで。この攻撃の組立に対して組立をどうやって阻止するのか。そういう駆け引きを楽しむというのもサッカーを見るひとつの見かただと思います。

今回の『局面を切り取る連載その5:敵陣でのビルドアップ阻止』はここまでです。次回は『局面を切り取る連載その6:自陣でのビルドアップ阻止』を予定しています。

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