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浦和レッズのネガティブトランジション

浦和レッズのネガティブトランジション

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浦和レッズのネガティブトランジション

Football:
0-1で終わった川崎フロンターレ対浦和レッズですけど、なかなかに見ごたえのある面白い試合でした。ゲーム内容に関してはいろいろな切り口があるでしょうし、それをひとつの記事にまとめるのも大変です。よって、ひとつの切り口でまとめた記事を複数だそうかと考えました。が、それも面倒くさいのでやるかわかりません。やるかもしれません。

まず、サッカーにはおおまかに4つの場面があります。攻撃、攻撃から守備への切替、守備、守備から攻撃への切替、の4つです。で、これに攻撃ならビルドアップとか得点機とか守備ならビルドアップの阻止とか失点を防ぐとか、さらにどのエリアだったとか状況はとか誰がとかいろいろ付け足していくわけですが、とりあえず4つです。これについては以下のサイトに詳しく書かれているので興味のある方は是非読んで見ることをおすすめします。

レベルⅠの分析では、攻撃、攻守の切り替え(攻撃→守備)、守備、攻守の切り替え(守備→攻撃)の4つのチームファンクションに対して、それぞれのチームタスクを設定する。

ノートとペンがあればサッカーの観方が変わる!「複雑なゲーム」をシンプルに観るための分析術【連載】The Soccer Analytics:第7回 | COACH UNITED(コーチ・ユナイテッド)


それで今回注目したのは「ネガティブトランジション」です。簡単に言うと「ボールを奪われたりしたときの攻撃から守備への切替」ということ。これについて浦和レッズを例にしてみたいと思います。ちなみにこの攻撃から守備への切替は「1.相手の攻撃を遅らせる」「2.ボールを奪う」「3.奪いに行くのは諦めて自陣でブロックを作る」などという形に分かれると思いますけど、今回は2番のボールを奪うです。




試合を見ながらツイートなどもしていたのですが、この日は浦和レッズの切替がなかなか良かったと思います。なにがいいかというと「味方の距離感」がいい感じでした。ボールを川崎に奪われたとしてもその周りには圧倒的に浦和の選手が多く、すぐに奪い返してしまう場面が多く見られました。




また、失った場所から一番近い選手が必ずボールにプレッシャーをかけて攻撃を遅らせていました。この奪われた直後の切替場面での守備が良かったため浦和はボールを保持し続けれたのだと思います。




これだけ徹底した守備をやられたらなかなか浦和相手にボールを保持するのは難しいでしょう。どうすればいいのかというとこれだけ浦和の選手が片側に寄っているということは反対側は空いているということ。まあそこまで運ぶのが大変なんですけど。




ちなみにボールを奪えないと判断したときは一旦自陣へ下がって守備陣形を整えます。これはビルドアップの阻止というところに当てはまりますが、大島くんがほとんど前を向いてボールを持たせてもらえませんでしたね。




このような感じで川崎は「ボールを捨てる」という選択を取らざるを得ない状況に何度も追い込まれていました。川崎からみると奪った直後のほとんどの場面で浦和の選手のほうが多くパスで繋ぐというのが難しい展開でしたね。




とくに見て欲しいのはボールの周りにいる浦和の選手と川崎の選手の人数差です。圧倒的に浦和のほうが多いですね。しかも必ずボールに対してプレスをかけています。




この攻撃から守備への切替場面ですけど、優先順位はまず「攻撃を遅らせる」です。たしか。次に「ボールを奪う」です。たしか。そういうのは詳しい専門書などで確認してください。例えば数的不利でカウンター受けそうなときはサイドを捨ててボールを遅らせるとか。そういうのもあります。




これは柏木ですかね。徹底してボールを失った直後の切替では全員が走っています。その圧力によって何度も川崎はボールを捨てていました。ただ川崎もいくつか勝てそうな場面もあったんですけどね。


というわけで今回はひとつの現象を切り取ってみました。他にも気になった所はいくつかあったのですが、まずはこの攻撃から守備への切替が素晴らしかったのでまとめさせていただきました。次回があるかわかりませんが、乞うご期待。

おまけ。

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