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北九州GK「競り合いの中で頭を打って、眩暈がするのを正常に戻すことで必死でした」←この状態でプレイ続行

北九州GK「競り合いの中で頭を打って、眩暈がするのを正常に戻すことで必死でした」←この状態でプレイ続行

 河童戦術:Football:
北九州GK「競り合いの中で頭を打って、眩暈がするのを正常に戻すことで必死でした」←この状態でプレイ続行

Football:

少し気になる情報を目にしたので書いておきます。先日開催されたジェフ千葉vsギラヴァンツ北九州の試合中、北九州GKの鈴木彩貴選手が味方と接触し頭部を負傷したとのこと。しかし交代することはなくプレイを再開し、際どいシュートをブロックするなどスーパーセーブを見せる活躍をしていたのだが、途中で腰の痛みを訴え交代しました。



本人の試合後コメント
GK21 鈴木 彩貴選手
3連敗中でストレスがたまる試合が続いていましたが、今日の試合は全員で体を張ったプレーができましたし、上位の千葉相手に勝ち点3を獲れたことで、この試合をきっかけにして、これから勝ち続けていきたいと思います。

途中、競り合いの中で頭を打って、眩暈がするのを正常に戻すことで必死でしたが、ボールを蹴った瞬間に腰にも痛みを感じ交代をせざるを得ませんでした。

最後までプレーして無失点で勝ちたかったのですが、これからも試合が続いて行くので早く万全の状態に戻して、試合で最高のパフォーマンスを見せたいと思います。


このコメントで気になるのは、味方と接触して倒れたときに「眩暈がするのを正常に戻すことで必死でした」と本人が話している状態でチームが続行をOKしたということ。倒れてから交代するまでの間、めまいが止んでいないのにプレイを続行させたというのがチームとして正しい判断だったのかが気になります。


JFAには「Jリーグにおける脳振盪に対する指針」というのがありまして
1.ピッチ上での対応
ピッチ上で頭部外傷を被った可能性がある選手に対する対応は、以下の通りの順序で行うのが望ましい。
●呼吸、循環動態のチェックをする。
●意識状態の簡単な確認後、担架などでタッチラインへ移動させる。この際には、頸部の安静には十分に注意する。
●簡易的な脳振盪診断ツール(付図1)を用いて、脳振盪か否かの判断をする。これは、チームドクターによる診断が望ましいが、不在の場合にはATなどが代行する。
●診断ツールで脳振盪が疑われれば、試合・練習から退くべきである。短時間のうちに回復したとしても、試合復帰は避けるべきである。

このように明記されています。実際に北九州のスタッフがどういうやりとりをしてOKを出したのかは不明ですが、選手のコメントを見た限りでは最初の接触場面で交代をさせたほうが賢明だったのではと感じました。


以前プレミアリーグでは、スパーズのGKロリスがFWルカクと接触し倒れた際に頭部を負傷しながらもプレーを続行したことが大問題となりました。ビラスボアスが試合後「ロリスは接触事故のことを十分には覚えていない」と話していて、記憶が飛んでいる状態で試合を続行させて非難されたことがあります。


今回の件も試合後コメントを見る限りでは、本人が「大丈夫。やれます」と言ったとしてもまずは脳震盪などを疑い、慎重な判断をする必要があったのではないでしょうか。腰の痛みが出て交代することになるわけですが、もしそのまま続けていたら。それは本当に選手生命を危機にさらす時間となっていたのかもしれません。

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