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「ニュースでやってるしやっぱりアギーレは八百長やったんじゃないの」とか言ってる情弱はとりあえずこれを見ろ

「ニュースでやってるしやっぱりアギーレは八百長やったんじゃないの」とか言ってる情弱はとりあえずこれを見ろ

 河童戦術:Football:
「ニュースでやってるしやっぱりアギーレは八百長やったんじゃないの」とか言ってる情弱はとりあえずこれを見ろ

Football:


ここ最近、日本のニュースで見ない日はないというくらい騒動になっているアギーレの八百長疑惑問題。もうすでに解任するのが決まっているとばかりに好き勝手報道しているメディアが多いのだが。その報道量に対して「事実」は本当に少ない。出回っているニュースのほとんどすべてが「可能性」という言葉を使っていることにお気づきだろうか?

なにが原因で八百長疑惑がおきているのか。アギーレはその件に関してどういう立場だったのか。スペインの「告発」とはなんなのか。大事な部分はスルーして、とにかく辞めさせたいらしい。そんなメディアに振り回されて「アギーレは黒」とか言っちゃってるひとのために、現時点でわかっていることを書いてみます。


まず。なにが発端なのか。


2011年5月25日。リーガエスパニョーラ最終節レバンテvsサラゴサの試合。このときサラゴサの監督をしていたのが現日本代表監督のアギーレ。そのときの順位と状況だが、レバンテ側はすでに残留を決めていていわゆる「消化試合」。サラゴサはぎりぎり降格圏(18位)に沈んでいてどうしても勝ちたい。

そういう状況を踏まえて、こちらの試合ハイライトをご覧いただきたい。黄色がアギーレが率いるサラゴサ、青がレバンテ。




試合はサラゴサが2-1で勝利しサラゴサの残留が決定。ちなみに最終順位はサラゴサが13位、レバンテが14位でシーズンが終了した。



で、誰が関わっているのかわからないけどこの試合で八百長があったのではないかと。まあどう考えてもレバンテのGKは関係なさそう。スーパーセーブ連発。というか、どのゴールもかなりすごい。

そして、どうしてこの試合で八百長があったのではと言われているのかと言うと、この試合の前に当時サラゴサの会長だったイグレシアス氏の資金の流れにおかしな点があったからなんですね。

スペインメディアによると、この試合の前にボーナスとして9人の選手とアギーレ監督の口座へお金が振り込まれたんだけど、それを現金で引き出して会長へ返したと。うん。たしかにおかしい。その現金がすでに残留を決めているレバンテ側へ渡ったのではないかというのが今回の八百長疑惑。これは知ってる人も多いのでは。つまりアギーレが直接関与したとかではなく、口座を使われた的なニュアンスですね。

ここからは日本のニュースがあまり報道していない部分。このサラゴサ、実はこの直後(6月8日)に倒産したのです。つまりフロントはこのクラブが倒産法に基づいて法的整理されることを知っていたと。

ってことはですよ。会長は相手にお金を渡して八百長をやってまでクラブを残留させたいとか、正直どうでもよかったと思うんですね。それよりもクラブが法的整理される前にクラブから自由に使えるお金を引き出して現金を手にしておきたかったとか。そう考えるのが普通ではないでしょうか。ちなみにこの時のサラゴサの負債金額は約130億円ほど。ちなみにこの翌年も最終節に逆転で残留を決めてます。

とまあ、こういう流れでアギーレに八百長関与の疑惑がかかっているわけです。

あれ。なんかおかしくないですか。アギーレって「勝利」した側の監督なんですよね。負けた側の監督だったのであれば「もしかしてお金もらってわざと負けたんじゃないの」って言えるんですけど、アギーレは勝った側ですよ。普通勝った方にお金はわたりませんよね。そういう部分を一切調べもせずに(調べたのかもしれないが?)日本のメディアは「アギーレが八百長」とか言ってるわけです。


どうでしょう。だんだんニュースで報道されてるのがなんかおかしいと思えてきませんか?


そして。日本メディアの頼りどころとなっている「告発」ですけど、これもわかってる範囲で書いてみます。あ。ちなみに告発ならメッシも脱税でされてるし、ベンゼマさんもスピード違反で出廷を求められたし、中国の江沢民元国家主席も告発されてます。

スペインの告発というのは、基本的に「こういう案件があるので捜査を開始してもいいですか?」ということです。今回は41人が告発されそうなのですが、全員が容疑者ということはまずあり得ません。言ってみれば事件の関係者程度。このなかに容疑者がいるかもしれないし、いないかもしれない。


とまあ、現在日本のメディアが報道しているようなことはあくまで「可能性」であってなんの証拠もありません。これから出るかもしれないし、出ないかもしれない。そんな段階ですでに「辞めろ」と大合唱しているのです。今は静観が正解ではないでしょうか?


さらにさらに、どことは言いませんけど報知さんあたりでは「アギーレ監督はアジア杯で指揮を執れない恐れもある。」とか書いちゃってます。これは、まったくのでたらめです。

例をあげるなら、リオネル・メッシ。彼は3つの脱税疑惑で告発されています。そして、出廷を求められたのはCLの試合当日(9月17日)でした。ですが「試合があるので別な日にしてください」とお願いして別な日(9月27日)へ変更してもらってます。ちなみに呼ばれたのはこの1回だけ。

これ、調べたんですかね。このような事情を知っていれば「アギーレがアジアカップで指揮をとれない」なんで絶対思い浮かびませんよね。裏に違う思惑があれば別ですけど。


ついでにメディア姿勢で気になることが。


いい加減に選手へ聞くのも止めなさい。おそらく嫌がらせなんでしょうけど、そんなことで結束は揺るぎませんし、魂胆が見え見えですよ。アジアカップで負けてほしいんですね。そうすれば間違いなくアギーレをクビにできると。そのために選手へいらないプレッシャーをメディアが今からかけていると。なるほど。勉強になります。




追記

Yahoo!ニュース - 懸念される士気低下=「情報収集」繰り返す日本サッカー協会―アギーレ監督告発 (時事通信)

なんか日本サッカー協会の動きが悪いかのように叩いておりますが。

当たり前です。この件が話題になってるのは「日本だけ」です。スペインメディアをいろいろ観ましたけど、ここ数日で信頼に足る記事が1~2件しか見つけれません。逆に日本では、いわゆるニュースメディアのなかで、話題になっている記事だけ数えて1日平均15本近くのアギーレ批判記事を出しています。つまり。騒いでるのは日本だけ。スペインですらおとなしいのに、日本のメディアだけ「辞めろ」と騒いでる異常事態。


最後に。こういう事態は予想できませんし、誰を選んでもあり得る話です。たとえば日本代表前監督のザッケローニ。彼はイタリアの八百長全盛期にセリエAのビッグクラブで指揮を執っています。よって、彼に関しては「たまたま」そういう状態にならなかっただけで、今のアギーレと同じようなことになっていた可能性も十分にありました。

当局に告発はされたが、まだ裁判所では受理が完了していない段階。いろいろと情報を収集したり準備をしたりする必要はあるでしょうが、まずは経過を見守るというのが正しい姿勢ではないでしょうか。

ここ数日で公開されたアギーレ八百長疑惑関連記事を集めてみた


2014年12月27日追記

アギーレの八百長疑惑についての会見があり、ツイートをされているかたがいらっしゃいましたのでまとめました。


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